ハローワークが動画で企業PR。求人票だけでは伝わらない魅力をどう発信するか

ハローワークが動画で企業PR。求人票だけでは伝わらない魅力をどう発信するか

民間の職業紹介サービスが広がるにつれて「職安離れ」が指摘され、全国のハローワークが危機感を強めています。そうした中、ハローワーク仙台(仙台市宮城野区)が打ち出したのが、YouTubeを活用した企業支援策です。今日はこの取り組みについて、採用に悩む企業の皆さまに向けてご紹介したいと思います。

若手職員が取材・撮影・編集まで担当

ハローワーク仙台の若手職員が実際に企業へ出向き、取材から撮影、編集までを担当し、職場の様子や仕事内容を60秒程度のショート動画にまとめて発信しています。求人票の文字情報だけでは伝わりにくい「職場の空気感」や「働く人の表情」を、映像で求職者に届けようという狙いです。

申し込みから公開まではおよそ2〜3週間

流れとしては、次のようなステップで進むそうです。

  • 申し込み(フォームまたは電話)
  • 事前説明(訪問または電話)
  • 撮影(所要時間30〜60分程度)
  • 公開(申し込みからおよそ2〜3週間)

完成した動画はYouTubeチャンネル「【公式】しごと発見チャンネル@ハローワーク仙台」で公開されるほか、ハローワーク仙台の求職フロアに設置された大型モニターでも繰り返し再生されます。実際に撮影を依頼した企業では、自社サイトへのアクセス数が増えるといった効果も出ているそうです。

対象となる分野

現在、動画によるPRの対象としてハローワーク仙台が挙げているのは、次のような分野です。

  • 介護
  • 医療
  • 保育
  • 建設
  • 警備
  • 運輸

いずれも人手不足感が強く、求人票だけでは応募につながりにくいと言われる業種ばかりです。「ミスマッチを減らしたい」「求人票では伝えきれない魅力をPRしたい」「ハローワークの利用者以外にも広く知ってもらいたい」といった企業には、特に向いているサービスだと言えるでしょう。

LINE・8月からはInstagramも

ハローワークでは動画発信のほかにも、LINEを通じた企業説明会や求人情報の配信を行っており、8月からはInstagramでの発信もスタートする予定とのことです。求職者との接点を増やす取り組みが、着実に広がっています。

採用に悩む企業こそ、公的サービスの活用を

動画制作を外部に依頼すれば、決して安くない費用がかかります。それを無料で、しかもプロの視点で撮影・編集してもらえるのですから、対象分野に該当する企業様にとっては活用しない手はないサービスだと思います。

採用のミスマッチは、入社後の早期離職や、現場の負担増にもつながります。求人票の文字情報だけに頼らず、動画やSNSといった手段も組み合わせながら、自社の魅力を求職者に届ける工夫を、ぜひ検討してみてください。